2016.05.13更新

                HackathonIot

 サンタクララでのIoT Worldもいよいよ終盤。大会場の中で、200人の選ばれたデベロッパーたちがハッカソンで腕を競っています。なんと優勝賞金は$1万ドル(百万円超え)の現金ですって(詳しくはこちらhttp://www.wwcongress.com/iot-for-cities-hackathon/)。ハッカソン会場で出会ったのは、アリゾナ州 フェニックス大学ソフトウエア・エンジニアでリーダーのアチュート、データ・サイエンティストのアスペン、同じくソフトウエア・エンジニアのディブの3人です。残念ながらチームでアンドロイド開発を担当するアンディはたまたま不在でした。 狭く長細い机の上で、プログラミングしていた彼ら。取り組んでいるプロジェクト名は「Elderly Smart Help (高齢者をスマートに助ける)」といいます。モーションセンサーを使い、 例えば超熟女が卒中などで倒れた場合、首のネックレスに付けられたセンサーが、遠く離れた子供たちに「お母さんが倒れました!」と、教える仕組みを構築中でした。高齢化が進むから、上手くいけば、確かにビジネスになりそうだなどと、皆でワイワイ話し合っておりました。

 そこにトルコ出身の一見怪しげなメンターが突如現れ(下の写真奥の髭の方でございます)、プロジェクトの内容を聞いてきたのです。「なかなか面白いけど、テレビを見ていた時に、急に病気が襲ってきて動かなくなるかも」といって、色々なアイディアを投げかけ始めました。「ウェアラブルを身につける人を理解するために、始めはデータを集めなければ意味がない。」データ・サイエンスのアスペンは同感し、話はデータ集めの話に。脈をモニターしてデータを持続して集めたり、人には毎日の日課でのパターンがあるので、朝何時に起きて、運動は何時で、寝るのは何時という個人的な調査を行ったり。ウェアラブルに「あなた大丈夫ですか?はい、いいえ(Are you Ok? Yes or No)」という表示を付けるべきだと、話が盛り上がりました。

 水を掛けるというか、盛り下げるつもりはなかったのです。ですが、人はロボットでもないし、生活をパターン化しているものと理解され、コンピュータのAIで一括分析(アナライズ)されることには抵抗があったので、「(私のようにイベントがあれば何処でも出かけるルーティン無しの)いきなり行動する人はどうなのでしょうか?」そしたら、皆さん「人間には、それぞれ気がつかないパターンがあるんですよ」ということで押し切られてしまいました。はぁ〜。25歳で卒中とか、糖尿病とかの話も出て、科学をどうITに置き換えるかで皆さま、再び盛り上がっていました。

               IotWHack

投稿者: Ayako Jacobsson