2016.06.03更新

 今日はサンタクララ・コンベンション・センターで行われているAugmented World Expo(AWE)からです。ご存知のようにARこと拡張現実は、リアルな世界に情報を加える技術で、VRこと仮想現実はコンピュータが生成する世界に飛ぶ感じであります。実に驚いたのは、CESで見た(参加歴10年以上なので)VRが昔は玩具的で被り物は面倒くさいしーと、どんなもんかと思っていました。CESで発表された技術って、消えていくものも多いです。しかし、このAWEではVR/ ARここまで進んだの!?と、その成長の早さに再認識致しました。 ソニー、Microsoft、オキュラス、HTC、グーグル製のヘッドセットが知られておりますが、会場ホールを回ると、ホロレンズを含めて凄くその類が多いんですよ。さすが、業界のワールド・イベントと名乗るだけはありますね。でも最初に参加企業から「AWEにご参加のあなたの名前を見つけましたので、インタビューを」とEメールを頂いた時、「え、私アマゾンのイベントに登録したかしら」と勘違いして本当にすいません。毎日多くのイベントに参加しているためでしょうか?ちょっと休暇が必要かも。

AWE

 溶接用のヘッドマウントディスプレイとか、産業用は直ぐに実用化できそうで、伸びが期待できます。 ドイツからの出展企業RE'FLEKTは、AR+VRの世界をリアルな映像でモロに見せて下さいました。超ド鮮明な3Dビデオで、車の外観から中に乗り込み、運転席に着くと目の動作だけでいろんな部品をチェックできまーす。もし、リアルな世界でショールームのスペースが無くても、このAR+ VR=ミックスのMRで、対応可なのでしょうね。ちなみにRE'FLEKTのクライアントは、同じドイツ出身の「アウディ」と、CEOで設立者のWolfgang Stelzleさんは教えて下さいました。日本勢ではエプソンやTHETA(シータ:https://www.youtube.com/watch?v=4A_GFpF0GDM)を展示するリコーのブースに、人が山のように集まっておりました。エプソンではグーグルグラスのような?しかし、両サイドにグラスがある、コンシューマー向けエプソン・グラスを1基$800で展示。こちら10月から販売するそうです。もう既に販売されている産業用エプソン・グラスは、工場作業でマニュアルをグラスに反映して使ったりするそうです。

 展示フロアは本当に見所一杯でしたが、講演も盛り沢山の内容でした。午前はゲーム・エンジンのユニティ(Unity)とかのスピーチだったのですが、1時半からはグーグル、アクセンチュア、オクシピタル、スコープARのワークショップが始まりました。スタート前の噂では、プロジェクト・タンゴ(https://www.google.com/atap/project-tango/)が出ると、AR/VRディベロッパー様たちの期待がマックス。。タンゴは、2014年に発表済みですが、年々洗練されてきております。3Dセンサー、Androidベースのモバイル、カメラを組み合わせ、動きをトラッキング。一緒に周囲をスキャンし、3Dマップをリアルタイムで生成します。ゲーム、室内ナビ、産業用に使える代物で、Codeシェアできるそうですし、開発される方々の負担激減です。プレゼンでは、VRの立体仮想猫ちゃんが机の上で可愛くクルリと動いたりしてました。発表して下さったエンジニアはJared Finderさん。お疲れさまでございました。 当方、サンフランシスコとサンタクララ・コンベンション・センターのあるペニンシュラなどを行ったり来たりで疲れ気味ですが、参加した価値が充分にございました。

投稿者: Ayako Jacobsson