2016.06.02更新

          Wharton

 アイビー・リーグのペンシル大学のビジネススクール、ウォートン・スクールが本日、ジャーナリストたちにサンフランシスコでセミナーを開催しました。米国初のビジネススクールとして1881年に設立され、9万4千人の卒業生を誇るウォートン・スクール主催の同セミナーは1年に1度だけ開講し、今回で48回目ということです。今年のテーマは“革新、技術そして起業 (Innovation, Technology, and Entrepreneurship)”ですが、過去にはフィナンスやマーケティングなど、毎年テーマが変わっております。参加したのはCNET、ブルームバーグ、フォーブス、ウォールストリート・ジャーナル、サンフランシスコ・クロニクル、ロサンゼルス・タイムズ、ワイアード、ベンチャービートの記者たち(+役不足かな?の私)でございます。

 そして何と!このセミナーは無料でございました。 午前8時半から開幕し、最初の講義は元投資銀行のインベスター、ローラ・フォン (Laura Huang)助教授による“投資家のバイアスとその起業マインドセットにおける影響(Investor Bias and its Impact on the Entrepreneurial Mindset)”からスタートしましたが、教室では質問が活発に飛び交う超白熱ぶりでしたよ。フォン助教授は数々のVC(ベンチャー・キャピタリスト)やエンジェル投資家、イーロン・マスクさんらに実際に会われ、リサーチされており、数々の起業例が出てきて、非常に実践的でございました。

 午後からは日本に住まれていたこともお有りのディビッド・ベル(David Bell)教授による“デジタル経済で勝つ(Winning in the Digital Economy)”というセミナーで、Jet.com、WarbyParker.com、Bonobos.com、Pharma3d.com Coursera.orgなどネット企業が続出。ベル教授はソクラテス・メソッド(ソクラテス式問答法)で、ジャーナリストたちに次々に質問し、皆が発言して教室が沸いたのでした。早朝から3時半までと長いセミナーだったのですが、非常に短く感じられ、充実しておりました。ペンシルバニア大学、ウォートンスクールの皆さま、本当に感謝申し上げます。

投稿者: Ayako Jacobsson