2016.10.20更新

               Intel

 今年5月開催のGoogle I/Oでは、AI(人工知能)対応オープンソースのTenso Flow(テンソーフロー)などAIばかりが論じられていました。インテル主催のIDFでも、AIに向けたプラットフォームを出すと8月に宣言しましたし、トヨタが研究開発部門Toyota Research InstituteがAIへの研究助成金をミシガン大学に4年間出すと発表してます。9月にサンノゼで行われたRoboBusiness(ロボビジネス)というイベントでも、AIの重要性が強調されました。10月4日から行われたセールスフォース(Salesforce)主催のドリームフォース(Dreamforce)でも、AIを活かしたEinsteinという製品が、約17万人の参加者の衆目を集めていました。AI のスタートアップ企業、Vicarious Systemsにはマーク・ザッカバーグ、ジェフ・ベゾス、イーロン・マスク、ビノッド・コスラ、アシュトン・カッチャーなど著名人他、有名なVCが投資していますし、(http://www.vicarious.com/investors.html)。人工知能を研究する非営利団体のOpenAIも同様です(https://openai.com/blog/)。

そうです!シリコンバレーでは、AI(人工知能)が今、本当にホットなトピックなんです。なにせ2020年に50億ドル市場になると、予想を出すレポートもあるんですから。 昨今のコンピューティング技術進化が、AIを本格的に利用できる状況が作り出されました。スタンフォード大学が「2030年の人工知能と生活」というレポートを9月に出しました。そのレポートによると、AIによる自動運転カーが走り、ピザはドローンが配達し、犯罪の監視、人工知能ロボットが家事をするようになるとか。

               AI CAR

AIは現在、投資が先立っている段階ですが、AI関連の スタートアップが大手企業に買われたり、AIに携わるデータ・サイエンティストがシリコンバレーで引っ張りだこになっております。 では、シリコンバレーで最新のAIを学ぶにはどうすれば良いのでしょうか?スタンフォード大学(http://ai.stanford.edu)、カリフォルニア大学バークレー校(https://www2.eecs.berkeley.edu/Research/Areas/AI/)、ノースイースタン大学のサンノゼ校(http://www.northeastern.edu/graduatecampuses/)などにはArtificiaI Intelligenceの講座があります。スタンフォード大学にはArtificial Intelligence Graduate Certificateという4コースがあって、コンピュータ・ランゲージのCやC++ができることが必須です。13から15単位で授業料が$14,560から$19,800だそうです。 カリフォルニア大学バークレー校には学部と大学院にAIを学べるコースがあります(http://bair.berkeley.edu/courses.html)。ノースイースタン大学のサンノゼことシリコンバレー校にはコンピュータ・サイエンスのプログラムがあり、2017年1月から始まるプログラムの授業料は$46,000と聞きました。同校の強みは企業研修制度があることです。 しかし、教育機関で学ばずとも、シリコンバレーにはAIにまつわるイベントやミートアップも開催されています。サンフランシスコで11月7日から9日までAI Worldというイベントが開催されます。グーグルのプロダクトマネジャー、インテル、NVIDIA、MDアンダーソン・がんセンターなど多様な業界からAI事業に携わっている人々のワークショップから展示までが3日間にわたって行われます(www.aiworldexpo.com)。こうしたイベントに参加して最新のAI事情を学んだり、ウェッビナーで学ぶことから始めるのもAIを学んでいく一つの方法でしょう。

投稿者: Ayako Jacobsson