2016.04.21更新

      インテル

  インテル・インサイドでお馴染みの世界企業インテルが、社員の1割以上に相当する1万2千人を、これから削っていくそうです。インテルのリストラクチャリング は、パソコン向けの事業からデータセンターやIoT(モノのインターネット)に事業を移すという、ブライアン・クルザニッチCEOの固い決意が背景です。

      インテルCEO

  インテルのデータセンター事業は今年第一四半期の1兆5千70億円の売り上げのうち、なんと今や約3割を占めるほど伸びています。IoT部門も全体に占める割合は4%と小さいとはいえ急成長しており、前年の同じ時期と比べて2割以上の売り上げを伸ばしています。 反面、クライアント・コンピューティング事業は売り上げの6割台から5割台とへと減ってきているのです。古くはIBM、ソニー、HPとパソコン事業から離れていく企業が続出なのは、世界でのパソコン出荷が減っているからでして。米IT調査企業の ガートナーによれば、2015年の第一四半期と比較すると約9.6%も出荷台数が落ちたそうです。パソコンを買うより、世界市場では携帯を買うのがトレンドのようです。

      ガリレオ

  これから5Gのモバイルやロボット、人工知能、運転しなくても良い車とか、次々に進化していく技術の世界に対応するため、色々な企業の動きがありそうです。我々労働者も知的武装をどんどん進めないとヤバイことになりそうです。皆さん、リストラ対象にならないように、頭を使って頑張りましょう!

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.04.20更新

    食事が決め手

 前回は求職しているデベロッパーの立場からの記事でしたが、逆の立場として、優秀なデベロッパーを雇いたいという企業採用者はどうすれば、能力のある学生を魅了できるかを少し書かせてください。 アマゾンから働かないかと言われたカリフォルニアの電子工学専攻の学生が、シアトルに向かいました。もちろん飛行機代はアマゾン持ちです。サンフランシスコ国際空港に戻ってきた学生は「絶対に働きたくない」と断言しておりました。その理由はランチ代を自分で払わなければならない!と、驚いたからです。シリコンバレーのベイエリアでは、ソフトウェア・エンジニアが求職の条件に、フリー・フードを条件に入れるケースが多いです。デベロッパー関連のミートアップやイベントでも、最低ピザとビールが出るのがほとんどです。グーグルの美味しい無料フードは有名ですし、スタートアップでもスナックやソーダ程度は用意しているのがシリコンバレー企業。コード書きで忙しく、料理などに時間を無駄にしたくないのでしょうね。

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.04.19更新

            ヤングデベロッパー

 グーグルで働きたいと思った某有名大学で電子工学と認知科学を専攻する大学2年生が 、9月にグーグルのサイトにアクセスし応募しました。スカイプやEメールで選別された後、技術や技術以外の質問があって、グーグルの採用担当官らとの直接面接など合計約6回の面接の後、インターンシップを得ました。グーグルでインターンとなるのは、スタンフォード大学やハーバード大学に入るより、困難という話もあるほどです。同学生はソフトウェア・エンジニアのインターンとして、グーグル・オート(グーグルの自動車向けOS部門)に配属され、 月に7千ドル前後の給与を得ました 。それ以降、夏休み(アメリカの夏休みは学年の最後にあって、約3か月と長いです)の度にグーグルでインターンシップを続けたのですが、インターンシップが始まる前に常に数回の面接があったそうです。卒業を控えての本採用の時は、既にインターンとして実力を見せていたにもかかわらず、約5回の面接が行われたそうです。同学生は今、グーグラーとなり、年に約1千5百万円を得ています。グーグルでインターンシップを得るには、早い時期の6月頃から応募するのが決め手とのこと。 シリコンバレーで有名な企業で働いている人々が最初に仕事を得るきっかけは、上記のようにインターンシップから入っているケースが非常に多いです。知り合いの元HPの副社長もUCLAでコンピュータ・サイエンスを専攻する学生時代、同社でインターンをしていました。 ただ、インターンと称して、学生たちにタダ働きさせる企業もあるそうですから、飛び込む前に先輩に聞いたり、ネットなどでよく調べた方が良いのはアメリカでも日本でも同じことでしょう。お気をつけください。

投稿者: Ayako Jacobsson