2016.06.17更新

           SF Public transportation

 元米海軍基地のフォート・メーソンセンター(Fort Mason Center)で 昨日から今日、CADや3Dソフトのオートデスクが、クラウド・プラットフォームのForge DevCon(フォージ・デブコン)を開催しました。基調講演から50以上のセッションが行われ、とても充実しているイベントなのです。ですが、参加するに当たって、本当に嫌になったことが一つありました。それは、もちろんイベントのことではなく、アメリカの公共交通機関のことでございます!

 ウッバー、リフト、最近売り出し中のチャリオット(chariot)を使わず、会場までバスで移動したんですね。サンフランシスコのダウンタウンからグーグル・マップに2 Marina Boulevard San Franciscoと住所を入力し、バスマークをクリックしたんですね。同市交通局運営の路線バス(ミュニバス)の30番に乗れと出ました。遅れちゃいけないと、午前6時に起きて、ダウンタウンから会場に向かったんです。サンフランシスコ国際空港のインフォメーションデスクでも買えるICカードのClipper Card(クリッパー・カード)を持っているし、グーグルマップで調べたし、フォート・メーソンセンターへは何度か行ったこともあるし、楽勝だと思ってました。

 しかし、バスで会場に行ったことがないので、まず30番のバス乗り場探しが良く分からず、乗ったら乗ったで何処で降りたら良いかはっきりしません。運転手さんに聞いたら、「マリーナね。あそこで降りて、向かい側のバス停まで歩いてまた、30番のバスに乗って」と言われました。「何で30番からまた、30番に乗るのか変だ」と思いつつも、プロのいうことと、その指示通りにしました。次のバスが高級そうなショッピング街とか過ぎていくので、以前はこんな場所通らなかったと不安になりました。運転手さんに聞いたら「え、どうしてこのバスに乗ったの?」といわれる始末。どうも最初の運転手さんはヨットハーバーのマリーナと間違えたようです。降ろしてもらって、40分ぐらい歩いて、やっとフォート・メーソンの会場に到着しました。

 充実したForge DevConの内容は明日、ブログに書きますが、この!苦労した歩き話にもう少し付き合って下さい。イベント会場を午後7時半に出て、またバスに乗り、また次のバスに乗り換えてダウンタウンのバスターミナルへ、やっと8時半頃着きました。ですが、家まで直行するフェリーも、バスもすでに終わっておりました。それで、一番近くまで行くバスに4ドル25セント程度支払って、乗りました。でも、このバスが午後9時5分にならないと出ないんです。橋を渡って、自宅近くのバス停で降ろしてもらいました。時計を見ると、既に9時51分です。ここから自宅まで約1時間、夜歩きし、到着したのが11時です。何で7時半に会場を出たのに11時!?何でしょうかぁー。フェリーもバスも早く終わり過ぎだし、ベイエリア高速鉄道のBARTの駅は危ないし。車を使いたくても、サンフランシスコの駐車料金は高いし。比べちゃいけないけど、東京の山手線や地下鉄の便利さが、とても懐かしいです。

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.06.16更新

            Twitter at Market Street

 昨晩、サンフランシスコのツィッター本社でデータ・サイエンスに関するイベントがありました。ダウンタウンの目抜き通りのマーケット・ストリートにあるビルの1階フロアには、開始前から長い列が出来ていました。150人定員なのに、約700名がgoingだったからです。1時間前に来たので(備えあれば憂いなし)、幸いなことに中に入れましたよ。警備員の案内で上層階に行くと市庁舎やオペラハウスが見えるではありませんか。広々としたカフェテリアやテラス、ゲームセンターもあって、中々ナイスであります。

 今日のサンフランシスコ・データ・サイエンス (SF Data Science) のミートアップ、プレゼンターは、あの“ジェフ・ マー(Jeff・Ma)”さんです。マーさんは2008年公開のアメリカ映画「ラスベガスをぶっつぶせ(原題:21)」のインスピレーションとなったMIT ブラックジャック・チームのメンバーでした。彼は今まで4社の起業で、ヤフーやバージンなどへの売却に成功してます。マーさんが2012年に設立したデータとアナリティックスを使って人材採用や人材評価するtenXerは2015年4月、ツィッターに買収されました。そのため現在彼は、ツィッターのビジネス・インサイト・シニア・ディレクターとして活躍されています。

 自己紹介から自動微分まで紹介するマーさんのノリの良いプレゼンに、東京からご参加の凄腕ディベロッパーの方は「私が学生だった頃、学習アルゴリズムは研究室固有の資産だったのですが、いまは誰でもアクセスし、超簡単に実装できるツールという時代になっちゃったんですね」とのご感想。微分などの数値計算が今や、プログラミング言語のライブラリとして提供されている、シリコンバレーのデータ・サイエンスの進み具合の速さに感心されてました。ビッグデータがまさに日々の生活を変えつつあるんですね。気をつけないとヤバイことになりそうでございます。開発の方々、お手柔らかにお願い申し上げます。

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.06.02更新

          Wharton

 アイビー・リーグのペンシル大学のビジネススクール、ウォートン・スクールが本日、ジャーナリストたちにサンフランシスコでセミナーを開催しました。米国初のビジネススクールとして1881年に設立され、9万4千人の卒業生を誇るウォートン・スクール主催の同セミナーは1年に1度だけ開講し、今回で48回目ということです。今年のテーマは“革新、技術そして起業 (Innovation, Technology, and Entrepreneurship)”ですが、過去にはフィナンスやマーケティングなど、毎年テーマが変わっております。参加したのはCNET、ブルームバーグ、フォーブス、ウォールストリート・ジャーナル、サンフランシスコ・クロニクル、ロサンゼルス・タイムズ、ワイアード、ベンチャービートの記者たち(+役不足かな?の私)でございます。

 そして何と!このセミナーは無料でございました。 午前8時半から開幕し、最初の講義は元投資銀行のインベスター、ローラ・フォン (Laura Huang)助教授による“投資家のバイアスとその起業マインドセットにおける影響(Investor Bias and its Impact on the Entrepreneurial Mindset)”からスタートしましたが、教室では質問が活発に飛び交う超白熱ぶりでしたよ。フォン助教授は数々のVC(ベンチャー・キャピタリスト)やエンジェル投資家、イーロン・マスクさんらに実際に会われ、リサーチされており、数々の起業例が出てきて、非常に実践的でございました。

 午後からは日本に住まれていたこともお有りのディビッド・ベル(David Bell)教授による“デジタル経済で勝つ(Winning in the Digital Economy)”というセミナーで、Jet.com、WarbyParker.com、Bonobos.com、Pharma3d.com Coursera.orgなどネット企業が続出。ベル教授はソクラテス・メソッド(ソクラテス式問答法)で、ジャーナリストたちに次々に質問し、皆が発言して教室が沸いたのでした。早朝から3時半までと長いセミナーだったのですが、非常に短く感じられ、充実しておりました。ペンシルバニア大学、ウォートンスクールの皆さま、本当に感謝申し上げます。

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.05.26更新

         IMS2016

 米電気工学学会のIEEEがインターナショナル・マイクロウェーブ・シンポジウム(International Microwave Symposium:国際マイクロ波シンポジウム)を開催中ですが、630社の展示がとても興味深いのですが、初めてだと結構分かり難いです。でも、この国際マイクロ波シンポジウム年次総会の真骨頂は、講演や75もある技術セッションだと思います。月曜の基調講演は、セルフォン(携帯電話)の父、マーチン・クーパー博士(Dr. Martin Cooper:下の写真の方)でしたし、カリフォルニア大学バークレー教授のジャン・リービー教授(Prof. Jan M. Rabaey)他で、基調講演の締めの木曜午後4時からは、「次世代の5G RFとマイクロ波システムにおけるソフトウェアの役割(Software’s Role in Next-Generation 5G RF and Microwave Systems)という議題で、テキサス州オースチンからナショナル・インスツルメンツ(National Instruments)のCEO、ジェームス・ツーシャード博士(Dr. James Truchard)が講演されます。これら講演のオンライン・ストリーミング配信が今のところ、出ていないのが残念です。では、どんなものかということで、ちょっと前のものがYouTubeに出てましたよ。セルフォンの父、マーチン・クーパー博士の映像のURLは、https://www.youtube.com/watch?v=C6gNeKjC9Ccで、ジェームス・ツーシャード博士のストリーミングは以下の通りです。https://www.youtube.com/watch?v=NxjxFdFEBsw

        IMS2016 2

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.05.25更新

     SID

 サンフランシスコの複合展示施設モスコーニ・センターの今週は、凄いです。「何が?」 かといいますと、モスコーニの西館ではインフォマティカ・ワールド2016(InformaticaWorld 2016)、北館ではソサイエティー・フォー・インフォメーション・ディスプレイ(Society for Information Display:SID)がディスプレィ・ウィーク、南館では米電気工学学会のIEEEがインターナショナル・マイクロウェーブ・シンポジウム(International Microwave Symposium:IMS)開催と、3つの違う団体がモスコーニの3会場でそれぞれ分かれて講習会や展示会を同時にやっているのです。そこで、サンフランシスカン化しつつある私も、ちょっと会場を覗いてみましたよ。だって、シリコンバレーに生きているのですから、今が旬のトレンドを知らなければ恥であります!

 やはり、65,000平方メートルは歩きがいがありますデス。大雑把に今日のイベントで一番印象に残ったことをまとめますと、 やっぱ車の展示が多かったことでしょうか。今、ベイエリアではグーグルがアンドロイド・オート、新たにベイエリアに設立されたトヨタの研究所、アップル、テスラ、サムソンと車の研究開発がこちらでは台風の目でございます。電気自動車化が進みITと馴染むため、企業の皆さま、秘密裏に色々と研究開発をなさっているようです。このディスプレィ・ウィークの展示で、日本企業も車関係で頑張っておられました。日本電気硝子の曇らない強化ガラス(上の写真で右側と下の最も左側)、シャープ(写真下の最も右側)、DNP(Dai Nippon Printing: 大日本印刷)とかですね。でも、韓国勢も負けておりません。上の写真で下部分の真ん中はLGディスプレィのダッシュボードでございます。ミネソタ州本社の3Mとかも、車関係でしっかり展示されておりました。

 ディスプレィ・ウィーク((http://www.displayweek.org))は木曜26日まで、IMS2016(http://www.ims2016.org)は金曜27日まで、インフォマティカ・ワールド2016(http://www.informaticaworld.com/iw16/)は26日まで、開催されております。

     DisplayWeek

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.04.16更新

            presto

  全米一お高い都市になったサンフランシスコ で苦しんでいるのは、レストランオーナーも同じです(前回、サンフランシスコでの食事代の高さを愚痴ってすいませんね、オーナー)。だって、サンフランシスコの最低賃金が2018年7月には15ドル(1700円)になるのですから、オーナーもやってられません。そこで、サンフランシスコのレストランは人件費高騰の対抗策として、ITガジェットに救いを求めております。 アメリカのファミリーレストラン、アップルビーやパンケーキのIHOPがPrestoというタブレットを導入し、オーダー取りや支払いの効率化を図っております。「プレスト!」ってイタリア語でまたあってねとか速攻というような意味ですが、昨今の人件費の高騰でさらに導入を進めるレストラン(スタンフォード大のあるパロアルト市のカラフィア・カフェCalafia Cafeなど)が増えてきました。人口減少が嘆かれる日本では居酒屋さんにも、タブレットがありますけれど。

             Momentum

  日本でも馴染み深い寿司ロボット(Sushi Robot)がありますけれど、さて、アメリカでは?サンフランシスコ本社のモメンタム・マシーンズ(Momentum Machines)の機械は、ボタンを押すだけで1時間に360個のハンバーガーをお料理?するそうです。レストランにどんどん ロボ君が進出していきそうな勢いです。すぐ側にロボ君が控えているので、我々人間が崖っぷちにならないように、脳の筋力を使って賢くならないといけませんね〜。

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.04.14更新

         green

  最近、全米一お高い都市になったサンフランシスコ。ファイナンシャル・デストリクトに2時間駐車して50ドルかかったこともありました。サンフランシスコ湾側のコンドミニアムは軽く1億円を超えるし(http://www.trulia.com/for_sale/San_Francisco,CA/CONDO_type/)、レストランも非常に高いです。地価が高く、最低賃金も上昇し、サンフランシスコ市のヘルスセキュリティ条例やオバマケアで人件費の高騰があるから、その分食事代に加算されて、パスタが一皿30ドルになったりするのでしょう。そんな街で暮らしていく一般市民としては、可能な限り、対抗策を取らなければいけません。          woods

 お昼のランチはホールフーズやセーフウェイといったスーパーで買ったり、モントゴメリーストリートにある4ドル台のベトナミーズ・サンドイッチにしたり、ドラッグストアでスナックを買ったり…。駐車場はホールフーズやセーフウェイの90分無料にする。あるいはカープールやウッバー、リフトなどを使うといったことで、サンフランシスコ市民は対抗しているようです。

     vサンド

 

 

 

投稿者: Ayako Jacobsson

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