2016.12.22更新

 ベルリンではテロリストがトラックで繁華街に突っ込み、アンカラでロシア大使暗殺事件が起こり、アメリカでは銃の乱射による死傷者……。こんなことを言ったら怒られそうですが、血で血を洗うのはどんなものかと。辛いことがあって人を憎んで行動すると、そのご遺族や関係者がまた「目には目を」と立ち上がったりして、本当に終わりが無くなってしまいます。私の亡くなった両親が生前良く言っていたのですが「騙すより騙される方がマシ」と。それって「殺すより殺される方がマシ」ってことに、この場合はなるのでしょうか。恨み辛みはさておき、殺されないように逃げてしまうのが一番かと思いますが。

 逃げるといえば、日本で大ヒットした「逃げるのは恥だが役に立つ」というドラマが先日最終回だったんですね。あのほのぼのとした独特の思いやりと、 冷静な計画性がありながらも暖かなムードは、やっぱり良いですよねー。これだけ欧米で殺傷事件が続いていると、概ね平和な日本と比べてしまいます。終戦後、戦争から遠ざかった今の日本社会が得た利点 なのかしらと思ったりもして……。

 で、話は変わってお昼にシリコンバレーの某米銀を訪れたところ、新しいクレジットカードを申請すると約1万5千円分のポイントが貰えるって教えてくれました。こちらのクレジットカードは普通何時でもキャンセル出来るので、「ちょっと申請してみる?」と言われて申請してみたんですね。担当のマネージャーが書類は通ったのか、同僚に電話したところ、相手が「今、やってんの!」「別に怒る必要はないのでは」と彼女が言ったところ、相手は「・・・」と、いきなり電話を切りました。

 日本の会社でこんな対応に出くわしたことがないので、結構驚きました。自由と平和が行き過ぎ、周りに括りがないと相手がどう思うかは全く関係なく、「私、今大変」と、我が道を行き過ぎることになるのですね。日本に居る時は他からの干渉の行き過ぎとかを見て、どんなもんかと思ったものでしたが、うーん。他の人を気にして大事に、そして大切にすることが、不必要な喧嘩、争いや禍いを避けるんだなぁと最近は思ってしまいます……。相手のこと、その家族や友人を思うと人は易々と傷つけられません。まして日本では簡単に武器が手に入りませんし。銃保有大国(4割の米国民がお持ちだとか)に居て 、日本の良い点が良く分かるこの頃です。

 —と、前置きが長くなってすいませんでした。 肝心の本題で、外国で危険に合わない方法ですが、以下はいかがでしょうか? 1) 最初の旅行の行程で、危ない場所をあらかじめネットや知人などに聞いてチェックする。 2) 日が暮れたら、一人で夜出歩かない。 (サンフランシスコで犬をペットとして職場に連れて来る人が多いなと思っていたのですが、危ないところを歩く時の護身用だということです。) 3) ドロボー!など、身を守る旅先の現地語を学んで旅立つ 。 4) 360度常に周りを見渡し、変な人が襲ってきそうになったら、直ぐに逃げる。 5) 場合によっては、躊躇なく財布を与えて逃げ去る。 6) 人混みの少ない場所だけでなく、多いところはテロ回避でこちらも避ける。 7) 地味な服を着る。 8) 万一の場合に備えて、パスポート、ビザ番号、クレジットカード番号とカード会社の連絡先を控える 9) お金は分散化し、大金は持ち歩かず、ホテルの部屋のセイフティボックスに貴重品を置く。 10) スカイプやラインなど緊急時の連絡で安価な連絡方法を学んで出かける。 11)出かける前の現地調査と、現地の知り合いを速攻で作る(AirBnBとかで気の合う安全そうな人を探し初めはそこに泊まり、事情を聞いてから、ホテル等に移動)                    以上、皆さまの安全な旅を考えつつ、思いつくままに書いてみました。参考になればよろしいのですが。では、Bon Voyage!

        (下の写真はベルギーで起こった今年3月のテロ事件後の写真です)

 

          ベルギーのテロ

投稿者: Ayako Jacobsson