2016.05.28更新

        California Rich

 カリフォルニアで今一番のお金持ちはもう、ラリー・エリソン(Larry Ellison)さんじゃございませんと、長者番付けが好きな雑誌フォーブス(Forbes)。同誌のランキングによりますと、フェイスブック(Facebook)の株が Oracle の株を超え、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)さんがエリソンさんよりリッチになりました(http://www.forbes.com/billionaires/list/)。かつて知り合いの女性が、「ラリーに声かけられた」と自慢気に話していたのですが、これからは「マークに話しかけられた」になるんでしょうかねぇ。

 でも、ザッカーバーグさん、カリフォルニア一のお金持ちになったことは全く気にしていないようです。奥さまで医学博士のプリシラさんと保有する99%のフェイスブック株は、慈善の寄付をすると昨年公に語っております。ザッカーバーグさんとプリシラさんは、言葉通り着々と実行されてます。サンフランシスコの病院、サンフランシスコ・ジェネラル・ホスピタル・アンド・トラウマ・センター(San Francisco General Hospital and Trauma Center)は7500万ドルの寄付をご夫妻から受けて、リノベーションし、病院名を変えて先週の土曜日(5月21日)から開業しております。現在の正式名称はプリシラ・チャン・アンド・マーク・ザッカーバーグ・サンフランシスコ・ジェネラル・ホスピタル・アンド・トラウマ・センター(Priscilla Chan and Mark Zuckerberg San Francisco General Hospital and Trauma Center)です。しかし、とても長いので地元の人たちはザッカーバーグ病院と呼んでいます(https://en.wikipedia.org/wiki/Zuckerberg_San_Francisco_General_Hospital_and_Trauma_Center)。同病院はカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)に付属しており、プリシラ・ドクターがUCSFのメディカル・スクールを卒業していることを考えると然もありなんでございます。

 最近までカリフォルニアNo.1のリッチガイ、エリソンさんも病院への寄付では負けてはおりません。オラクル会長は2億ドルを、ローレンス・エリソン財団を通し、私立のサザン・カリフォルニア大学癌センター(University of Southern California Cancer Center)に寄付したと今月11日に発表されました。しかし、USCといえば、セールスフォース・ドット.コム会長兼CEOのマーク・ベニオフ(Marc Benioff)さんの母校ではありませんか。ベニオフさんは昔オラクルで働いており、両社は提携関係にあります。そのベニオフさん自身、奥さまのリンさんとともにUCSF子供病院(UCSF Children’s Hospital)チルドレン・ホスピタルに2010年1億ドル、2014年再びUCSFとオークランド子供病院(Oakland Children’s Hospitals)に1億ドル寄付され、ベニオフ子供病院(Benioff Children’s Hospitals)に名前が変わっておりますものね。兎にも角にもノブレス・オブリージュ(Noblesse Oblige: 高貴なるものに伴う義務)、ありがとうございます。 

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.05.27更新

       IoTDevCon

 最近シリコンバレーで良く耳にするのは「モノのインターネット(Internet of Things)は単なる誇張された話題?あるいは本物?(Is it hype or reality?)」というセンテンスでございます。では、実際に見たり、聞いたりしてみようではありませんか。という訳でサンフランシスコから1時間以上かけて南のサンタクララ市で開催中のInternet of Things Developers Conference(IoT DevCon)にやって来ました。

 IoT DevConは今回で3度目で、60社が展示中とのこと。ラッキーなことに会場で最初に出会ったのはポーウラミさんという米半導体企業で日々IoT分野をリサーチされている方。「IoTで一番に来るのはやはり車で、それに続くのはメディカルやグリッド」 とのお言葉。確かにサンフランシスコで開催中のディスプレイウィーク2016(Display Week 2016)のように、ここでも会場に車関連の出展がございます。日本のタクシー会社をクライアントに持つ台湾本社のVIA テクノロジーズ(VIA Technologies)は、車載用IoT製品やこれから出荷予定のIoT製品を展示しておりました。車の4カ所にセンサーが付いていて、道路状況だけでなく、走っている車の上から状況が把握できるので、「車の盗難防止に有効」とディビッドさんは言います。 もちろん車関連だけでなく、IoTのプラットフォームを出しているアイラ・ネットワークス(Ayla Networks)、ベルギーからIoTセキュリティ社バーコ・サイレックス(BarcoSilex)やサンノゼからは同じくセキュリティのリンクス・ソフトウェア(Lynx Software)、無料のIoTセキュリティ評価キットを出しているセキュアRF(SecureRF)、プロトコル・ソリューションのテレダイン・レクロイ(Teledyne Lecroy) 、IoT向けクラウドを含むソフト会社PTC(マサチューセッツ本社)、そして日本のルネサス・エレクトロニクス(Renesas Electronics)等が出展していました。

 クラウド・ファウンディングのキックスターター($150)で資金集め中の、IoTキットも出ていて、これはハイプではないなと実感させられました。PTCのランディさんは、赤球と青球をAIを使ってセンサーで分離したシステムを見せて下さいました。日本ではくら寿司のカバーにICタグが付いていて、寿司のデータをリアルタイムで集めて、ニーズ分析しているそうですが、IoTは使い方次第でいろんなことが便利に出来て本当に面白いですね〜。

      IoTDevCon at SC

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.05.27更新

       IoTDevCon

 最近シリコンバレーで良く耳にするのは「モノのインターネット(Internet of Things)は単なる誇張された話題?あるいは本物?(Is it hype or reality?)」というセンテンスでございます。では、実際に見たり、聞いたりしてみようではありませんか。という訳でサンフランシスコから1時間以上かけて南のサンタクララ市で開催中のInternet of Things Developers Conference(IoT DevCon)にやって来ました。

 IoT DevConは今回で3度目で、60社が展示中とのこと。ラッキーなことに会場で最初に出会ったのはポーウラミさんという米半導体企業で日々IoT分野をリサーチされている方。「IoTで一番に来るのはやはり車で、それに続くのはメディカルやグリッド」 とのお言葉。確かにサンフランシスコで開催中のディスプレイウィーク2016(Display Week 2016)のように、ここでも会場に車関連の出展がございます。日本のタクシー会社をクライアントに持つ台湾本社のVIA テクノロジーズ(VIA Technologies)は、車載用IoT製品やこれから出荷予定のIoT製品を展示しておりました。車の4カ所にセンサーが付いていて、道路状況だけでなく、走っている車の上から状況が把握できるので、「車の盗難防止に有効」とディビッドさんは言います。 もちろん車関連だけでなく、IoTのプラットフォームを出しているアイラ・ネットワークス(Ayla Networks)、ベルギーからIoTセキュリティ社バーコ・サイレックス(BarcoSilex)やサンノゼからは同じくセキュリティのリンクス・ソフトウェア(Lynx Software)、無料のIoTセキュリティ評価キットを出しているセキュアRF(SecureRF)、プロトコル・ソリューションのテレダイン・レクロイ(Teledyne Lecroy) 、IoT向けクラウドを含むソフト会社PTC(マサチューセッツ本社)、そして日本のルネサス・エレクトロニクス(Renesas Electronics)等が出展していました。

 クラウド・ファウンディングのキックスターター($150)で資金集め中の、IoTキットも出ていて、これはハイプではないなと実感させられました。PTCのランディさんは、赤球と青球をAIを使ってセンサーで分離したシステムを見せて下さいました。日本ではくら寿司のカバーにICタグが付いていて、寿司のデータをリアルタイムで集めて、ニーズ分析しているそうですが、IoTは使い方次第でいろんなことが便利に出来て本当に面白いですね〜。

      IoTDevCon at SC

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.05.26更新

         IMS2016

 米電気工学学会のIEEEがインターナショナル・マイクロウェーブ・シンポジウム(International Microwave Symposium:国際マイクロ波シンポジウム)を開催中ですが、630社の展示がとても興味深いのですが、初めてだと結構分かり難いです。でも、この国際マイクロ波シンポジウム年次総会の真骨頂は、講演や75もある技術セッションだと思います。月曜の基調講演は、セルフォン(携帯電話)の父、マーチン・クーパー博士(Dr. Martin Cooper:下の写真の方)でしたし、カリフォルニア大学バークレー教授のジャン・リービー教授(Prof. Jan M. Rabaey)他で、基調講演の締めの木曜午後4時からは、「次世代の5G RFとマイクロ波システムにおけるソフトウェアの役割(Software’s Role in Next-Generation 5G RF and Microwave Systems)という議題で、テキサス州オースチンからナショナル・インスツルメンツ(National Instruments)のCEO、ジェームス・ツーシャード博士(Dr. James Truchard)が講演されます。これら講演のオンライン・ストリーミング配信が今のところ、出ていないのが残念です。では、どんなものかということで、ちょっと前のものがYouTubeに出てましたよ。セルフォンの父、マーチン・クーパー博士の映像のURLは、https://www.youtube.com/watch?v=C6gNeKjC9Ccで、ジェームス・ツーシャード博士のストリーミングは以下の通りです。https://www.youtube.com/watch?v=NxjxFdFEBsw

        IMS2016 2

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.05.25更新

     SID

 サンフランシスコの複合展示施設モスコーニ・センターの今週は、凄いです。「何が?」 かといいますと、モスコーニの西館ではインフォマティカ・ワールド2016(InformaticaWorld 2016)、北館ではソサイエティー・フォー・インフォメーション・ディスプレイ(Society for Information Display:SID)がディスプレィ・ウィーク、南館では米電気工学学会のIEEEがインターナショナル・マイクロウェーブ・シンポジウム(International Microwave Symposium:IMS)開催と、3つの違う団体がモスコーニの3会場でそれぞれ分かれて講習会や展示会を同時にやっているのです。そこで、サンフランシスカン化しつつある私も、ちょっと会場を覗いてみましたよ。だって、シリコンバレーに生きているのですから、今が旬のトレンドを知らなければ恥であります!

 やはり、65,000平方メートルは歩きがいがありますデス。大雑把に今日のイベントで一番印象に残ったことをまとめますと、 やっぱ車の展示が多かったことでしょうか。今、ベイエリアではグーグルがアンドロイド・オート、新たにベイエリアに設立されたトヨタの研究所、アップル、テスラ、サムソンと車の研究開発がこちらでは台風の目でございます。電気自動車化が進みITと馴染むため、企業の皆さま、秘密裏に色々と研究開発をなさっているようです。このディスプレィ・ウィークの展示で、日本企業も車関係で頑張っておられました。日本電気硝子の曇らない強化ガラス(上の写真で右側と下の最も左側)、シャープ(写真下の最も右側)、DNP(Dai Nippon Printing: 大日本印刷)とかですね。でも、韓国勢も負けておりません。上の写真で下部分の真ん中はLGディスプレィのダッシュボードでございます。ミネソタ州本社の3Mとかも、車関係でしっかり展示されておりました。

 ディスプレィ・ウィーク((http://www.displayweek.org))は木曜26日まで、IMS2016(http://www.ims2016.org)は金曜27日まで、インフォマティカ・ワールド2016(http://www.informaticaworld.com/iw16/)は26日まで、開催されております。

     DisplayWeek

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.05.24更新

     テンダーロイン(tenderloin)

 「ガイドブックはホントに嘘っぽい!綺麗な所ばかり書いてる!」と、サンフランシスコで盗難にあった旅行者が怒っていました。ルイヴィトンのバックをレンタカーの座席に置きっぱなしのまま、真昼なのでちょっとだけなら大丈夫だろうと路上駐車し、観光していた最中の出来事だそうです。車の後ろの小さめの窓ガラスを割られて、バッグの中のノートパソコン諸々を盗まれたのだとか。 私も旅好きなのであちらこちらを訪れるのですが、ガイドブックには美観とか美味しい場所とかが盛り沢山なのに、行ってはいけない危ないところを書いている部分って、本当に少ないですよね。とくに「水と安全はタダ」と恵まれている日本人旅行者の方々には、アメリカの危なさはすぐに理解出来ないと思います。

 こんなことを書いている私も、そうでした。 大学に入る前、憧れの横浜に一人旅で行ったことがあるのですが、海を見たくて石川町駅を降りて迷い込んだのが横浜寿町でした。なんか宿代やモノが非常に安いなぁー。変だなあ。え、お巡りさんが一人ではなくタッグを組んで数人で巡回されておられる。なんかヤバそう。駆け足で、その場を通り過ぎました。実家に帰ったら物事をあまり知らない娘に、父が「(寿町から)よく無事で戻ったな」と言われました。昔のことなので今はどんな状況かよくわからないのですが。日本で極楽トンボだったので、ロサンジェルスではバスの運転手に運転を強要されたり、アルゼンチンでは何度か盗難されそうになったり、アムステルダムでは傘を盗まれたりとか色々ありましたよ〜。

 だから、友人や知り合いに会いに直ぐに来て欲しいと思う気持ちを抑え、サンフランシスコやベイエリアの危ない場所を、敢えてご紹介致しますね。サンフランシスコではテンダーロイン(Tenderloin)やハンターズ・ポイント(Hunters Point)、シリコンバレーではイースト・パロアルト(East Palo Alto)やオークランド(Oakland)の一部などが危ないです。とくに便利が良い場所なのに、格安っていうホテルって場合は、要注意でございます。スラム街にあるとか、ホテルがベッドバグ(南京虫)の被害にあったからだとか…。 最近ベイエリアは好景気なので、こうした場所の状況を変えようとする試みが結構あるので、嬉しい限りではありますが、直ぐに安全という訳には。英語で「Come back in one piece」といいます。バラバラにならないで無事に帰って来るための情報をご自分で仕入れ、自らの身は自らで守る。旅立つ前、現地を訪れたことがある知人に聞くとか、英語で訪問先をググったりして是非、お確かめを!(写真上はCBS SFからです。下の写真は赤枠がテンダーロインです。)

     テンダーロイン(tenderloin)2

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.05.21更新

   Own the Room

 恥ずかしながら、子供の頃から人目を気にする自意識過剰な性格で、皆の前で話すとか、テレビに出るのが苦手でありました。そんな感じなので、書き物系のお仕事とか、「ウォール・ストリート・ジャーナルを読む」のプロダクション・ディレクターとか、表に出ない裏方をやって参りました。 ですが、コミュニケーション能力はどんな仕事だってとても重要だぁー。アメリカで皆を沸かせるスピーチが出来たらなと、思わないこともない昨今でありました。ラッキーなことに、ナスダック起業センターで、アイ・オープニングな講演に今日参加できましたよ。”あなたもリーダーになれるかも?”というスピーチのテクを教えてくれる「場の主役」(Own the Room: owntheroom.com)という講演です。 アメリカではMITの伊藤穣一さんや、フェイスブックのCOOでリーン・インのシェリル・サンドバーグさん 、弁護士やハリウッドスター、世界の企業経営者もOwn the Roomのスピーチの特訓を受けてます。

 Own the Roomの2人の講師テリーさん、ダンさんにとってもお世話になりました!彼らは請われて、世界13カ国を回わっているそうです。内容が実践的で、飲料水を使ったり、カメラを使ったりで、新鮮でした。私もまとめの90秒で即興のスピーチをし、皆さんに結構受けることができました。そう!声を大きくして言いたいです。「特訓を受け、練習すれば、誰でも場が沸くスピーチができますよ〜。」

 それでは、彼らの講習内容を簡単にご紹介しましょう。 1.自分のことは置いといて、話を聞きに来てくれた聴衆が主役。話す内容にフォーカスする。 2.優れた講演をしていきたいなら、自分の講演後、具体的な評価を求める。 3.伝えたいメッセージに意味を加えない不必要な言葉を徹底的に排除する。良いという話は除いて、これしかないグレートな話を手短にする。 4.聴衆が受けるものをまず認識して繋がるのが一番。それから、メッセージに入る。テレビ番組で馴染みのある主役が出てきても飛ばすこともあるけど、殺人場面が出てきたらずっと見入ってしまう。強力な言葉でストーリーから入れば、聞く人の感情を鼓舞し、話した内容が聴衆の記憶に残る。 5.声、トーン、会場で立ち位置を変えたり、言葉に合ったボディ・ランゲージ、話すトピックを変える。変化することで、聴衆の関心度が高まる。 6.最後に伝えたい決めの言葉で締める。

テリーさん、ダンさんの映像付きサイトは以下のとおりです。

テリーさん http://www.owntheroom.com/terry-bond

ダンさん http://www.owntheroom.com/dan-moriarty

   Own the Room-Dan

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.05.20更新

  イベントに参加中、大手医療機関カイザー・パーマネント(Kaiser Permanente)のジョン・マティソン医師が、壇上から椅子に座っていると「本当に健康に悪い!」と、座ってばかりいると早死にすることを示唆されました。ですので、座ってお仕事されている皆さま、 以前のブログに続き、またもやスタンディング・デスクに関して、でございます。ただし、今回は本格的な実践編という訳で、器用なダニエルことダンさんにご登場頂きます。ダンさんが皆さんのために特別、スタンディング・デスクの青写真を書いて下さいました。  

        Dan

英語ですいませんが、必要な材料は以下の通りです(単位はインチでございます)。 Material Needed: —(11) 2x6 Boards ——(4) 30” Long ——(4) 22” Long ——(3) 37” Long —Cut Bridle Joints as Illustrated   <Outer Body>— Material Needed: —(5) 1” Thick Panels ——(1) 30” x 26” = Desk Top ——(1) 30” x 22” = Desk Bottom ——(1) 47” x 30” = Desk Back (Anchor this to a wall) ——(2) 47” x 26” = Desk Sides ———On one side, from the top down, measure 39” and make a mark. standingdesk.———On the bottom, from the back to the front, measure 22” and make a mark.  ——— Draw a line that connects both marks and cut. (See illustration). <Extra Equipment>— Bar for hanging clothing —(2) 1” Floor Flange —(1) Pipe that fits desired length and Flanges Inner Shelf —(2) Shelf Brackets —(1) Plank of wood measured to fit.  

そして、ジャ〜ン!デスクの青写真でございますよ。ありがとう、ダンさん。

       standingdesk1

      standingdesk2

  standingdesk3

 で、全く同じスタンディング・デスクではありませんが(写真のは高めでドア付き、内部は緑でデコレーション)、完成すると以下のよう になります。 Do-It-Yourselfなさる皆さま、ご自身の健康のために頑張って下さい!

  完成したデスク

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.05.19更新

       AIとGoogle

 今日5月18日からグーグルの本社(マウンテンビュー市)で20日まで、Google I/Oが開催中です。西海岸だと午前10時から始まるのですが、日本だと夜中の午前2時からですから、YouTubeのオンライン・ビデオでご覧になれれば良いですね(https://events.google.com/io2016/)。ご存知のようにI/Oの人気が高いため、数年前からチケットが抽選です。しかし、そこは利便性を重んじるシリコンバレー。抽選に外れたり、仕事で行けない、あるいは遠いから面倒くさいと感じたデベロッパーの方々のために、あちらこちらでGoogle I/O関連のミートアップが本日開かれてもおります。 グーグルのサンフランシスコ・オフィスは海沿いのエンバカデロ側、眺めの良いスピア通りにあるのですが、Google I/O Extended SFというミートアップを今日午前9時から開催しております。SF界隈の開発者たちで基調講演やグーグルが選んだ講演をライブストリーミングで見て、盛り上がろうという意図です。主催はグーグル・デベロッパーズ・グループで、メンバーは3千4百人以上いらっしゃいます。同グループはI/Oが終わった後の26日に、念を入れて同イベントの映像を流しながら、生グーグラーも参加して、今回発表された新製品にお話しするそうです。残念ながら、収容キャパがあるため、ほとんどのメンバーが参加できない模様です。はい、私も4月頃から申し込んでいるのですが、ウェイティング・リストでございます。

 「え、今年のGoogle I/Oに参加できないの?じゃ、8月1日からボストンに来ない?」どこからそんな情報を何処から得たのか、唐突なメールが来ましたよ。Google I/O参加を公式に拒絶されたコピーを送ってくれたら、ボストン・シェラトン・ホテルで4日間開催されるアンドロイド・デベロッパー・コンフェレンスへの参加パスを、 Google I/O参加費と同じ価格でお売りします〜。へぇ、何てこっちゃ的なマーケッティングをしてくる、I/O便乗イベント屋さんもいらっしゃいました。 昔、2000年前後には私のような者でもGoogle I/Oに簡単に入れたんですけどね(ちなみにGoogle設立は98年です)。ファウンダーたちや、今はヤフーCEOのメリッサさんにお気軽に質問や話が出来たんですが。未だに当時のGoogle I/Oロゴ入りTシャツが、タンスの中で 生きております(パジャマでも着ないほど、廃れておりますが)。悲しいかな、スタートアップ時は、どの会社も知り合ったどんな人でも(イーロン・マスクさんだって)大切にしてくれるものですよ。

      グーグルホーム

 そうこうしているうちに基調講演が始まりました!会場では“凄〜い新製品”とばかり、Devの皆さまが盛り上がっております。そうでしょうよねー。写真に書き込みや、メッセージを大きくしたりとか、ラインで使っているような絵文字も出てきたし、ある意味画期的なアプリ使用でも、まぁ(当初は?)無料ですもんね。 新製品のグーグル・アシスタント、 グーグル・ホーム(Google.com/home)、VR(バーチャル・リアリティ)関連のDaydreamやすっきりしたコントローラーまでが出てきました。パートナー企業から新しいVRヘッドセットがこの秋に出るとか。ですが、Daydreamが使えるスマホの会社が中国、韓国、台湾、フランス系(Huawei、 ZTE、 Samsung、 LG、 Asus、 HTC、 Alcatel)で昔アンドロイドと仲良しだったXperiaは一体どうなったのでしょうか?

 ともかくも、グーグルはデベロッパーの方々が使える今日から解禁のAndroid Wear2.0、Firebase (firebase.google.com) Alloも基調講演で、出してきました。 基調講演の最後では、クラウドコンピューティング、そしてバックボーンのAI(人工知能)の重要性をサンダー・ピチャイ氏が強調されました。う〜ん、流石頑張っているなと。もし私がデベロッパーなら、iOSより、アンドロイドの方が面白そうと飛びつきそうです。近所の小生意気な女子大生さんがApple WatchとiPhoneを最近アマゾンで売って、アンドロイドのスマートフォンに買い替えた理由が、このI/Oで少し分かるような気がしました。

  ちょっと話は飛びますが、今更ながら創造的でないとされる単純な仕事は、マシーン・ラーニングによって置き換わり、消えていく行く運命と現アルファベットのトップの方々はおっしゃっているようです。そうなっていくのでしょうか、あるいはテクノロジーが我々人間をサポートして、幸せにしてくれるのでしょうか。私事ながら朝急いで出かける時、Apple WatchがiPhoneの場所を教えてくれることに、とても感謝しています。そう、そうなんです!お役立ちのための人間からの制御が、コンピュータの基本だということを忘れないで、賢いグーグラーの方々にAIを進めていってもらいたいと思います。我々ユーザーは、飼い犬に手を噛まれないようにLet's Watch!であります。

       I/O会場

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.05.18更新

                      eventinmay2

 夏めいてきたベイエリアですが、5月12日まではサンタクララ・コンベンションセンターでappworld、Wearable World Congress、future of connected carsという3つの団体が集まり、Internet of Things Worldを開催したことは既にこのブログで書きました。ここではそれ以降の後半戦のイベントについてです。今日5月17日(西海岸太平洋時間)はベイブリッジの麓のPier 26で、「eCommerce Growth Marketing for Startups」というミートアップが、午後7時15分から午後10時30分まであります。グーグルのアナリティックスをEコマースに活用する方法やE メールによるマーケティングが話し合われるそうです。 メディカル系のイベントでは、5月18日に終わるのはATS (American Thoracic Society)国際会議です。13日から1万4千人の胸郭や睡眠関連の臨床医や研究者を集めて、モスコーニ北館&南館でトレードショーとコンベンションがずっと行われています。ATSのイベントのサイトは以下のとおりです。http://conference.thoracic.org

 5月19日は午前9時半から11時まで、ナスダック起業センターで、ベンチャー・キャピタリストのObvious Ventures共同設立者ジェームス・ホワキン氏がスタートアップに投資を集める方法について講演します。ホワキン氏は80年代にクリアビュー・ソフトウェアを設立し、アップルに吸収されてから同社で6年間エンジニアでした。同日の夜午後6時からは大型小売店ターゲットのIoT製品の場、オープンハウスでモバイル・フォーカスというイベントが招待客限定で開かれます。20日金曜から 22日の週末にかけては「作ってみました!見て下さい」系の大型イベント、メーカーフェア・ベイエリア版がサンマテオで開催されます。大混雑するので、地元の方は不便でも車で行かない方が良いと思います。 21日から27日までは米国電気電子学会の IEEEがIMS2016 (International Microwave Symposium)をモスコーニ南館で開催します。そのサイトは以下のとおりです。http://ims2016.org また、同時期に隣接してでしょうか、モスコーニでSID(Society for Information Display)がディスプレィ・ウィークを開催します。http://www.displayweek.orgが、そのサイトです。以上のようにイベント追っかけも、結構大変でございます。(写真は記事と直接関係ありません。)

                      Event in May

投稿者: Ayako Jacobsson

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