2016.06.25更新

               GES2016 award

 グローバル起業サミット(GLOBAL ENTREPRENUERSHIP SUMMIT:GES)が、スタンフォード大学キャンパスで6月22日から24日に渡って開催され、170カ国からの約千人の起業家の参加だけでなく、オバマ大統領も軍用機で飛んで来て参加なさいました。GESは2009年6月4日にエジプトのカイロで大統領が「A New Beginning」(http://www.state.gov/p/nea/rls/rm/2009/124342.htm)というスピーチを行い、起業促進を米国の外交策としました。そこからGESが始まり、昨年はケニアのナイロビで開催されました。今回GESは7回目で、オバマ政権最後のGESです。 最初にオバマ大統領は辞任する英国のキャメロン首相と電話で会談したことを聴衆に伝え、「秩序だった移行が行われることを確信し」米国と英国の関係に変化はないと述べました。大統領は「ここ(スタンフォード)はナード(オタク)をカッコ良くする場所」などとジョークを交えながら、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグや若い起業家たちと壇上で起業について話し合いました。

 そして、GESで起業を表彰されたのはヨルダン、ケニア、バングラデッシュ、ベトナム、エジプト、ナイジェリアなどからの起業家たちでした。女性起業家の優勝者は、飲料水を浄化するバングラデッシュのサミーナ・サルワットさんでした。(https://www.youtube.com/watch?v=tdyHRP028Fw&feature=youtu.be 来年はインドでGESが開催されるそうです。

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.06.23更新

             Mr.Taira

「三洋電機の米国子会社会長のポストを捨て、独立すると言い出したら、50歳を過ぎて会社を飛び出したところで、三洋の看板がなくなれば明日から飯の食い上げだぞ」と、同僚や上司から諌められながら、投資家に転身された平強(たいら・つよし)さん。今日はシリコンバレー(SV)で活躍中の平さんに、いろいろとお話をお聞きして参りました。(上写真の左:ジェノバ取締役角田さん、青いシャツ:平さん、右奥:CIBEROCのCEO, MURTHYさん、手前の女性:アジア経済研究所の川上博士)

 平さんは96年、ベンチャー投資会社タザンインターナショナルを設立、2000年にスタンフォード大学院のインド系学生5人が始めたジャングリーというサーチエンジンの会社に75万ドルを投資しました。その2年後にアマゾン・ドットコムにジャングリーを2億1000万ドルで買わせたという経歴をお持ちです。 平さんは投資とは「ただお金を渡し、あとはお任せということじゃなく、投資した会社のテクノロジー開発に、根気強くつき合って、どうにか立ち上がるまで面倒を見る」そうです。ジャングリーの方々は「僕らが諦めそうになると、平さんがいや、未だ未だ。絶対に諦めない!と、強力に鼓舞してくれた」と、尊敬されていました。平さんのような方の支えがあるからこそ、SVではスタートアップが大きく化けたり、売却のエグジットが多くあるんでしょうね。  

 平さんは今、データ・セキュリティ企業のCIBEROC、プラスチックに粉末をかけると短期間に土に変わるGXT−Green、データコンプレッションやビジュアルな画像が見える聴診器の会社などに投資されています。CIBEROCの最高経営責任者(CEO)、サンバ・マーティさんは「平さんは技術が大好きで惚れ込んで、腕まくりをして、毎日現場で仕事する、経験豊富なエンジェル投資家」と述べていました。もっと、平さんのことをお知りになりたい方は、平さんの本「エンジニアよ 挑戦せよ」がアマゾンで販売されているそうです。そのサイトは以下のとおりです。https://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4822224651/ref=dp_olp_used_mbc?ie=UTF8&condition=used

投稿者: Ayako Jacobsson