2016.06.23更新

             Mr.Taira

「三洋電機の米国子会社会長のポストを捨て、独立すると言い出したら、50歳を過ぎて会社を飛び出したところで、三洋の看板がなくなれば明日から飯の食い上げだぞ」と、同僚や上司から諌められながら、投資家に転身された平強(たいら・つよし)さん。今日はシリコンバレー(SV)で活躍中の平さんに、いろいろとお話をお聞きして参りました。(上写真の左:ジェノバ取締役角田さん、青いシャツ:平さん、右奥:CIBEROCのCEO, MURTHYさん、手前の女性:アジア経済研究所の川上博士)

 平さんは96年、ベンチャー投資会社タザンインターナショナルを設立、2000年にスタンフォード大学院のインド系学生5人が始めたジャングリーというサーチエンジンの会社に75万ドルを投資しました。その2年後にアマゾン・ドットコムにジャングリーを2億1000万ドルで買わせたという経歴をお持ちです。 平さんは投資とは「ただお金を渡し、あとはお任せということじゃなく、投資した会社のテクノロジー開発に、根気強くつき合って、どうにか立ち上がるまで面倒を見る」そうです。ジャングリーの方々は「僕らが諦めそうになると、平さんがいや、未だ未だ。絶対に諦めない!と、強力に鼓舞してくれた」と、尊敬されていました。平さんのような方の支えがあるからこそ、SVではスタートアップが大きく化けたり、売却のエグジットが多くあるんでしょうね。  

 平さんは今、データ・セキュリティ企業のCIBEROC、プラスチックに粉末をかけると短期間に土に変わるGXT−Green、データコンプレッションやビジュアルな画像が見える聴診器の会社などに投資されています。CIBEROCの最高経営責任者(CEO)、サンバ・マーティさんは「平さんは技術が大好きで惚れ込んで、腕まくりをして、毎日現場で仕事する、経験豊富なエンジェル投資家」と述べていました。もっと、平さんのことをお知りになりたい方は、平さんの本「エンジニアよ 挑戦せよ」がアマゾンで販売されているそうです。そのサイトは以下のとおりです。https://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4822224651/ref=dp_olp_used_mbc?ie=UTF8&condition=used

投稿者: Ayako Jacobsson