2016.07.30更新

               Fuelcell

 トヨタのミライやホンダのクラリティ・フューエルセルなど、日本では燃料電池カーが走ってますが、カリフォルニアでは2010年からフューエルセル・バスが走っています。オークランド本社の公共交通機関AC(アラミダ・コントラコスタ郡)トランジットが、ベルギーのバス会社、バンホールから約12台を購入し、運営してます。バスの上部に水素の貯蔵や、リチウムイオン電池や空調装置があるので、写真のようにてっぺんがタンコブ型のバスです。地球温暖化の原因になる二酸化炭素の排出はゼロ〜で、水蒸気が出るのでございます(http://www.actransit.org/wp-content/uploads/010912B_HyRoad_web2.pdf)。

 燃料電池車は700万円以上しますが、日本で購入すると補助金が出て500万円前後で買えるんですってね。このフューエルセル・バスも「本当に高いんだ」と運転手さん。「でも、環境に良いことだから進めるべきだね。」彼の意見通り、こちらのバスにも国やカリフォルニア州から補助金等が出ております。

 日本で現在進行中の燃料電池カーは、日本独自だけで進んで世界で採用されず、ひょっとして取り残され、ガラケーの二の舞になるのではと、心配される方もいらっしゃいます。ところが、最近連邦エネルギー省(Department of Energy)傘下のFCTO(Fuel Cell Technologies Office)が、水素スタンドのコスト、水素の輸送、安全性、輸送インフラ、トレーニングなどに関する情報を昨日から、各方面に正式にリクエストし始めました(http://energy.gov/eere/fuelcells/articles/doe-issues-request-information-hydrogen-infrastructure-rdd)。

 この先一体、どのような結果が出るのでしょうか。ポケモンゴーのように日米共にフューエルセル・カーが走るようになるのでしょうか。安全への懸念からアンモニアを水素のキャリアにして動かすという研究もされているそうで、クリーンな地球へ向けて皆さん本当に頑張っていらっしゃいます。

投稿者: Ayako Jacobsson