2016.02.04更新

 半導体メーカーで、シリコンバレーの先駆け的な存在といえば、 インテルですが、研究開発に力を入れています。超小型設計のCurie™ は極小コンピュータといえるような性能を持ちながら、安価なので、ウェアラブル製品に最適です。ところで、私はインテル開発の腕時計を頂いたのですが、これが厚みがあって四角く、とても身に着ける気がしませんでした。そのインテルがスイスのウオッチメーカー、タグ・ホイヤーと提携しました。また、アメリカを代表する時計ブランドのFossilとも提携しました。ファッション性でいえば、IT開発に命を捧げているギークな方々と、デザイナー系はベクトルが真逆です。しかし、ハードのデザインに着目し、ユーザーに受けて成功していったのがアップルです。倒産直前だったのが嘘のようで、現在はご存知のように破竹の勢いです 。アップルの先例に学んだのか、最近はシリコンバレーの企業も、製品開発でファッション性が大事だと気付き、IT製品の、とくにウェアラブル製品のファッション化が 進んでいます。自社だけでは無理なのか、多くがデザイン会社と業務提携中です。

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     Intel + タグ・ホイヤー

 インテルはスポーツやライフスタイル向けのブランド、オークリー(Oakley)と共にスマートなゴーグルを開発しています。ゴーグルのレーダー(Radar)という製品には、 インテルのコンピュータ・チップCurieが埋め込まれており、ユーザーの動きを視覚的に追跡し、MP3でこう動いたらとリアルタイムでコーチする製品です。発売は今年後半だそうです。 インテルはスポーツメディアのESPNとオーストリアの清涼飲料メーカー、レッドブルとパートナーシップを結び、BMXバイクとスノーボードにチップを組み込み、スマート化した製品を開発しました。

投稿者: Ayako Jacobsson