2016.05.14更新

       IOTW connected car

 サンタクララでのInternet of Things Worldが昨日、終わりました。基調講演や展示以外に、製造業におけるIoT、クラウド、スマート・シティやスマート・ホーム、ヘルスケア、IoTのセキュリティ、コネクティッド・カーの未来、ウェアラブル、フィンテックなどなど、討議内容がてんこ盛りなのでした。で、自分のカバーできた範囲内でのIoTワールドのまとめました。全部回れなかったので、その辺のところ宜しく!でございます。 まずはIoTの注目株、車がスマホ化するコネクティッド・カーに関してですが、残念ながら驚きが無いなぁと個人的には思いました。だって、他で見たようなものばかりで、新規性が無いと。ですが、匿名希望の専門家にお話を聞きますと「コネクティッド・カーの現状や今後の方向性を議論するイベントなので、新規性を求めるのは間違い」だそうです。例えば後方の死角を無くすカメラ設置や酒気帯び運転をブロックする先進運転支援システムのADAS(Advanced driver assistance systems)、高速道路交通システムで使われる無線通信技術のDSRC(Dedicated Short Range Communications)車や車対デバイスなどのコミュニケーションV2X(Vehicle-to-everything)向けの通信に関し、議論があったそうです。次に最新の車関係の情報を得るには、6月8日から9日までの デトロイトでのTU-Automotive Detroit 2016がオススメとのアドバイスを頂きました。

 次にセンサーでデータを集めて人間の健康向上に貢献する ヘルスケアのIoTに関して、でございます。カリフォルニア大バークレー校出身でオプティメトリストのディア(Dear:写真の方)氏は「医療情報は統一されて流れず複雑なので、リアルタイムで前後に動かせれば、患者の治療が効率的になる」と、メディカル分野に関してのIoTへ期待を述べられました。いろいろ医療データに関する規制(と罰金)は多いのですが、そうした垣根をクリアするにはやはり、メディカル・データに関するしっかりしたセキュリティです。年間500億ドルの営業収益を出す米総合病院のKaiserの医師でチーフ・メディカル・インフォメーション・オフィサーのマティソン(Mattison)氏は医療機関にスマホやタブレットを導入する場合のセキュリティ・チェックの重要性をお話下さいました。

 ちょっと話が飛びますが、無料スマホやタブレットとかが配られても、裏にバックドアがあったりして、データが欲しいと思っている企業に使っている方々の情報が漏れる訳で、タダより高いものは無いってことなんですね。それでも、経済的な側面や利便性を優先して、どんどんデータ欲しければあげますよって、肝の据わった方々にはまぁ良いのかもしれません。

       Dear

 

投稿者: Ayako Jacobsson