2016.08.11更新

               AI and Human

パソコンが人に変わって考え、働く人工知能(AI:Artificial Intelligence)。この次世代の産業革命テクノロジーに対し、大手IT企業が続々と動いております。 人工知能で製造のオートメーション、コールセンターの自動機械化、株のオートマチック機械取引、勝手に制御して動く車、受付してくれるロボットなど、多彩な用途でAIが忍び込んでいます。

大手IT企業は自社内で、グーグルが自然言語に関する研究、フェイスブックの の顔認識、アマゾンのAIを使った配送 、IBMのワトソン、マイクロソフトの画像認識といった取り組みが知られています。ですが、社内での開発だけにとどまらず、目星をつけたAIのスタートアップを競って買収しています。大手は優れたベンチャーを取り込みながら、人工知能で先んじていこうという戦略なのですが、今年に入ってから更にその動き に拍車がかかってきました。 インテルが、Nervanaを4億800万ドルで買収し、アップルが最近、シアトル拠点で企業向け機械学習のTuri(元の名はDato)を2億ドルで買収しました(あるいは買収する?)。Turiの技術はオークランド本社のミュージック・ストリーミングで知られるパンドラ(Pandora)の音楽の個人向けレコメンに使われています。Turiはアマゾンのジェフ・ベゾスCEOの援助も受けていたそうです。 また、今年から 機械学習のPerceptio や自然言語処理のVocallQを買収している。セールスフォース.コムもパロアルト本社で自然言語や視覚関連へのディープラーニングを応用しているMetaMindを4月に買収済みです。セールスフォースは今年の2月にはPredictionIOを買収しています。

直接当てはまらないのですが、セーフウェイやウォールマートで買い物商品をチェックアウトする時、列が短いのでスクリーンとバーコードや番号読みの機械を使ったりしますが、あまりにアホなので付き合い切れないなぁという時、本物の人というか店員さんが助けに来てくれます。AIを何処に置き、どういう場合にどんな使い方をするのかによるのでしょうが、あまり焦って進むより、人と融合しながら(つまり、人が碁に負けたとはいえ、素晴らしい存在なので)人への職業訓練とかを進めつつ、人件費削減より、更に大きな視野でAIと人間の協調を進めて頂ければと願っております。

投稿者: Ayako Jacobsson