2016.08.06更新

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仕事向けに電話回線を1本引こうと思って、色々な電話会社や小売店を回ってみました。 大手電話会社のベライゾン、AT&T 、スプリント、T- mobileだけでなく、メトロPCS、リテーラーのターゲット、ウォールマート、コストコまで〜。そうなんです。電話会社の店舗に限らず、大型小売店でもスマホや携帯、電話が買えます。小売のお店では時にセールなんぞやっているんですね。昔の線が繋がったオフィスの電話が、今ではスマホか、フリップ・フォーン(折畳み式電話)に変身した感じです。

しかし、電話の所有者が個人ではなくビジネスでとなると結構面倒でございます。加えて、クレジットカードを使わず、銀行から直接引き落とし(オートペイ)でとなると、さらに厳しい。この条件を加えることによって、端末を安く売っているウォールマートでの購入チャンスが消えてしまいました。ウォールマートの店員さん曰く「個人の加入には(米国政府が合法的に働ける人に割り当てる)ソーシャル・セキュリティ・ナンバーとか、アメリカの運転免許証が要る」というんですね。でも、法人加入でオートペイはやっていないとか。

シリコンバレーの人たちの口コミや、ヤルプのサイトからの情報も集めました。サンフランシスコでは契約のない前払い制(プリペイド)のT-mobileの評判がやたら良いんですね。で、ピンクの店舗を訪れると、店員さんの感じも素晴らしくフレンドリー。おまけにベライゾンやAT&Tなどと同じサービス内容を比較すると、毎月のサービス料が5ドル程度安いんです。もうここで良いかと思いつつ、ブロガー根性を出し、他も調べなければ!と、頑張りました。

親会社が日本企業のスプリントは「東海岸ではよく通じていたけれど、西海岸に引っ越してきて使ったら不都合なことが多い」というユーザーの声が。マーケットストリートの治安の悪そうな場所(テンダーロイン)にあるメトロPCSは、プリペイドで比較的安めだし、毎月60ドルでお使いのビルの守衛さんイチオシなので、ここでもいいかなぁと思いました。

ところで、気づいたのはビジネス向けの電話そのものがまずないのです。そこで、電話を買わなきゃ。まず買ってしまうか、月々分割支払いで2年間かけて購入かリースでも良いかもと、アンロックの電話がないかターゲットに行きましたよ。そこには大手電話会社だけでなく、クリケット、バージン、ブーストモーバイル、コンシューマー・セルラーなど耳慣れない事業者名が。大手携帯電話会社から回線を借り、携帯サービスをアメリカで提供する会社はなっ!なんと約200社はあるとか。

更に、ターゲットさんを訪れて気づいて良かった点は、電話担当の方にどのサービスが良いのか聞けたことです。「アメリカは国が広いので、インフラが整っていない田舎だと繋がらない電話のサービス会社があるの。どこでも一番繋がるのがベライゾンで、二番目がAT&T。」それぞれの携帯電話会社の前に全米でどこをカバーしているのか、マップまでありました。これを見て、大手2社のサービスがインフラ整備で少しだけ高くなっていることを理解しつつ、ビジネス向けの電話はベライゾンにしようと決めたのですが…。

更に調べたら、会社によって携帯電話の方式が違うということがわかりました。ベライゾンは主にCDMA方式採用で、登録番号以外だと端末が使えないばかりか、他のキャリアのサービスも使えない囲い込み方式です。え、じゃあ日本に行ったり、他の場所で使おうと思っても、アンロック電話のSIMを差し替えても現地で使えないじゃないの〜。 一方、世界の多くで採用されているGMS方式では、アンロック電話でSIMを替えれば使えます。色々な観点から、この複雑なアメリカの電話事情を、ビジネスで乗り切るには、AT&Tが良さそうですね。もちろん法人のアカウントや銀行直接引き落としも、会社のTax IDを提示すれば、大丈夫とのことでした。それで信用度を調べて、それが低いとデポジットを預けることが必要になるようです。結構手続きが本当にめんどくさいですが、システムとはこんなもんです。

投稿者: Ayako Jacobsson