2016.06.22更新

            public open space in SF

 サンフランシスコのダウンタウンを歩いていると、PUBLIC OPEN SPACE (公共オープンスペース)というロゴがあちこちのビルや広場、テラスにあるんです。最近建てられた2ndとハワードストリートにあるリンクドインの高層ビルにもこのマークが。最初、どうしてこのマークが、サンフランシスコのあちらこちらにあるのかを、サンフランシスカンを聞いたのですが、「そんなのあった?」とか、「たぶん、高層ビル建てる時、市の交換条件じゃないの?」と、はっきりしません。

 で、調べてみました。私有公共オープンスペース(Privately-Owned Public Open Spaces)はPOPOSと呼ばれ、民間のデベロッパーらが提供し、維持しています。デベロッパーは、市の建築許可の条件だったり、公共サービスとして自発的に作ったり、土地が込み過ぎるからなどの理由で、オープンスペースを作ってきました。1985年に「ダウンタウン計画」が採択されたため、それ以降は皆がアクセスできるオープンスペースの要件が出来たそうです。

 なんと、サンフランシスコのダウンタウンには、約70のPOPOSがあり、その大部分がダウンタウンのオフィス街あるそうです!街で働くワーカー、住民や観光客に、快適空間を提供しています。子供を遊ばせたり、ランチでサンドイッチを食べたり、パソコンを打っていたり、本を読んでいるサンフランシスカンもいます。高層ビルが林立し過ぎると息が詰まるので、POPOSで寛げるのは嬉しいことです。

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.06.21更新

          Forge DevCon

 先週、オートデスク初のクラウド・プラットフォーム開発者会議Forge DevConが、6月15日と16日に開催されました(帰宅で遅くなりすぎ、体調を壊したため、ご報告が遅れすいません)。

 クラウドにつながっているフォージ(Forge)プラットフォームは、エンジニアリング、デザイン、製造を統合できるもので、会場にはVR/AR(バーチャルリアリティと拡張現実)、3Dプリティングや3Dスキャナー、モノのインターネット、建設関連の新しいソフトウェアソリューションなどが展示されていました。

 同時に、オートデスクのエグゼクティブの講演だけでなく、3Dロボティックス設立者でCEOのChris AndersonさんやAWS のMackenzie Kosutさんの講演。そして、グーグルのプロダクト・デザイナー、Josh Carpenterさんがバーチャルリアリティのゲームの作り方を具体的に映像付きで、聴衆に見せて下さいました。  50以上のセッションやワークショップもあって、参加したデベロッパー、業界のリーダー、投資家たちの皆さんが、Forgeの設計ツールやコードの書き方をハンズオンで習ったり、触ったりしていました。このForge DevConは以下のサイトで、基調講演の一部を見ることができます。http://forge.autodesk.com/conference/

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.06.17更新

           SF Public transportation

 元米海軍基地のフォート・メーソンセンター(Fort Mason Center)で 昨日から今日、CADや3Dソフトのオートデスクが、クラウド・プラットフォームのForge DevCon(フォージ・デブコン)を開催しました。基調講演から50以上のセッションが行われ、とても充実しているイベントなのです。ですが、参加するに当たって、本当に嫌になったことが一つありました。それは、もちろんイベントのことではなく、アメリカの公共交通機関のことでございます!

 ウッバー、リフト、最近売り出し中のチャリオット(chariot)を使わず、会場までバスで移動したんですね。サンフランシスコのダウンタウンからグーグル・マップに2 Marina Boulevard San Franciscoと住所を入力し、バスマークをクリックしたんですね。同市交通局運営の路線バス(ミュニバス)の30番に乗れと出ました。遅れちゃいけないと、午前6時に起きて、ダウンタウンから会場に向かったんです。サンフランシスコ国際空港のインフォメーションデスクでも買えるICカードのClipper Card(クリッパー・カード)を持っているし、グーグルマップで調べたし、フォート・メーソンセンターへは何度か行ったこともあるし、楽勝だと思ってました。

 しかし、バスで会場に行ったことがないので、まず30番のバス乗り場探しが良く分からず、乗ったら乗ったで何処で降りたら良いかはっきりしません。運転手さんに聞いたら、「マリーナね。あそこで降りて、向かい側のバス停まで歩いてまた、30番のバスに乗って」と言われました。「何で30番からまた、30番に乗るのか変だ」と思いつつも、プロのいうことと、その指示通りにしました。次のバスが高級そうなショッピング街とか過ぎていくので、以前はこんな場所通らなかったと不安になりました。運転手さんに聞いたら「え、どうしてこのバスに乗ったの?」といわれる始末。どうも最初の運転手さんはヨットハーバーのマリーナと間違えたようです。降ろしてもらって、40分ぐらい歩いて、やっとフォート・メーソンの会場に到着しました。

 充実したForge DevConの内容は明日、ブログに書きますが、この!苦労した歩き話にもう少し付き合って下さい。イベント会場を午後7時半に出て、またバスに乗り、また次のバスに乗り換えてダウンタウンのバスターミナルへ、やっと8時半頃着きました。ですが、家まで直行するフェリーも、バスもすでに終わっておりました。それで、一番近くまで行くバスに4ドル25セント程度支払って、乗りました。でも、このバスが午後9時5分にならないと出ないんです。橋を渡って、自宅近くのバス停で降ろしてもらいました。時計を見ると、既に9時51分です。ここから自宅まで約1時間、夜歩きし、到着したのが11時です。何で7時半に会場を出たのに11時!?何でしょうかぁー。フェリーもバスも早く終わり過ぎだし、ベイエリア高速鉄道のBARTの駅は危ないし。車を使いたくても、サンフランシスコの駐車料金は高いし。比べちゃいけないけど、東京の山手線や地下鉄の便利さが、とても懐かしいです。

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.06.16更新

            Twitter at Market Street

 昨晩、サンフランシスコのツィッター本社でデータ・サイエンスに関するイベントがありました。ダウンタウンの目抜き通りのマーケット・ストリートにあるビルの1階フロアには、開始前から長い列が出来ていました。150人定員なのに、約700名がgoingだったからです。1時間前に来たので(備えあれば憂いなし)、幸いなことに中に入れましたよ。警備員の案内で上層階に行くと市庁舎やオペラハウスが見えるではありませんか。広々としたカフェテリアやテラス、ゲームセンターもあって、中々ナイスであります。

 今日のサンフランシスコ・データ・サイエンス (SF Data Science) のミートアップ、プレゼンターは、あの“ジェフ・ マー(Jeff・Ma)”さんです。マーさんは2008年公開のアメリカ映画「ラスベガスをぶっつぶせ(原題:21)」のインスピレーションとなったMIT ブラックジャック・チームのメンバーでした。彼は今まで4社の起業で、ヤフーやバージンなどへの売却に成功してます。マーさんが2012年に設立したデータとアナリティックスを使って人材採用や人材評価するtenXerは2015年4月、ツィッターに買収されました。そのため現在彼は、ツィッターのビジネス・インサイト・シニア・ディレクターとして活躍されています。

 自己紹介から自動微分まで紹介するマーさんのノリの良いプレゼンに、東京からご参加の凄腕ディベロッパーの方は「私が学生だった頃、学習アルゴリズムは研究室固有の資産だったのですが、いまは誰でもアクセスし、超簡単に実装できるツールという時代になっちゃったんですね」とのご感想。微分などの数値計算が今や、プログラミング言語のライブラリとして提供されている、シリコンバレーのデータ・サイエンスの進み具合の速さに感心されてました。ビッグデータがまさに日々の生活を変えつつあるんですね。気をつけないとヤバイことになりそうでございます。開発の方々、お手柔らかにお願い申し上げます。

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.06.02更新

          Wharton

 アイビー・リーグのペンシル大学のビジネススクール、ウォートン・スクールが本日、ジャーナリストたちにサンフランシスコでセミナーを開催しました。米国初のビジネススクールとして1881年に設立され、9万4千人の卒業生を誇るウォートン・スクール主催の同セミナーは1年に1度だけ開講し、今回で48回目ということです。今年のテーマは“革新、技術そして起業 (Innovation, Technology, and Entrepreneurship)”ですが、過去にはフィナンスやマーケティングなど、毎年テーマが変わっております。参加したのはCNET、ブルームバーグ、フォーブス、ウォールストリート・ジャーナル、サンフランシスコ・クロニクル、ロサンゼルス・タイムズ、ワイアード、ベンチャービートの記者たち(+役不足かな?の私)でございます。

 そして何と!このセミナーは無料でございました。 午前8時半から開幕し、最初の講義は元投資銀行のインベスター、ローラ・フォン (Laura Huang)助教授による“投資家のバイアスとその起業マインドセットにおける影響(Investor Bias and its Impact on the Entrepreneurial Mindset)”からスタートしましたが、教室では質問が活発に飛び交う超白熱ぶりでしたよ。フォン助教授は数々のVC(ベンチャー・キャピタリスト)やエンジェル投資家、イーロン・マスクさんらに実際に会われ、リサーチされており、数々の起業例が出てきて、非常に実践的でございました。

 午後からは日本に住まれていたこともお有りのディビッド・ベル(David Bell)教授による“デジタル経済で勝つ(Winning in the Digital Economy)”というセミナーで、Jet.com、WarbyParker.com、Bonobos.com、Pharma3d.com Coursera.orgなどネット企業が続出。ベル教授はソクラテス・メソッド(ソクラテス式問答法)で、ジャーナリストたちに次々に質問し、皆が発言して教室が沸いたのでした。早朝から3時半までと長いセミナーだったのですが、非常に短く感じられ、充実しておりました。ペンシルバニア大学、ウォートンスクールの皆さま、本当に感謝申し上げます。

投稿者: Ayako Jacobsson